新シリーズ:『賢く生きよう』

 

-旧約聖書信仰の知恵に学ぶ-

 

日本聖書協会新共同訳・旧約聖書「詩編」 

 

148編

 

 148:1 ハレルヤ。天において主を賛美せよ。高い天で主を賛美せよ。

 

 148:2 御使いらよ、こぞって主を賛美せよ。主の万軍よ、こぞって主を賛美せよ。

 

 148:3 日よ、月よ主を賛美せよ。輝く星よ主を賛美せよ。

 

 148:4 天の天よ/天の上にある水よ主を賛美せよ。

 

 148:5 主の御名を賛美せよ。主は命じられ、すべてのものは創造された。

 

 148:6 主はそれらを世々限りなく立て/越ええない掟を与えられた。

 

 148:7 地において主を賛美せよ。海に住む竜よ、深淵よ

 

 148:8 火よ、雹よ、雪よ、霧よ/御言葉を成し遂げる嵐よ

 

 148:9 山々よ、すべての丘よ/実を結ぶ木よ、杉の林よ

 

 148:10 野の獣よ、すべての家畜よ/地を這うものよ、翼ある鳥よ

 

 148:11 地上の王よ、諸国の民よ/君主よ、地上の支配者よ

 

 148:12 若者よ、おとめよ/老人よ、幼子よ。

 

 148:13 主の御名を賛美せよ。主の御名はひとり高く/威光は天地に満ちている。

 

 

 148:14 主は御自分の民の角を高く上げてくださる。それは主の慈しみに生きるすべての人の栄誉。主に近くある民、イスラエルの子らよ。ハレルヤ。

147編

 

 147:1 ハレルヤ。わたしたちの神をほめ歌うのはいかに喜ばしく/神への賛美はいかに美しく快いことか。

 

 147:2 主はエルサレムを再建し/イスラエルの追いやられた人々を集めてくださる。

 

 147:3 打ち砕かれた心の人々を癒し/その傷を包んでくださる。

 

 147:4 主は星に数を定め/それぞれに呼び名をお与えになる。

 

 147:5 わたしたちの主は大いなる方、御力は強く/英知の御業は数知れない。

 

 147:6 主は貧しい人々を励まし/逆らう者を地に倒される。

 

 147:7 感謝の献げ物をささげて主に歌え。竪琴に合わせてわたしたちの神にほめ歌をうたえ。

 

 147:8 主は天を雲で覆い、大地のために雨を備え/山々に草を芽生えさせられる。

 

 147:9 獣や、烏のたぐいが求めて鳴けば/食べ物をお与えになる。

 

 147:10 主は馬の勇ましさを喜ばれるのでもなく/人の足の速さを望まれるのでもない。

 

 147:11 主が望まれるのは主を畏れる人/主の慈しみを待ち望む人。

 

 147:12 エルサレムよ、主をほめたたえよ/シオンよ、あなたの神を賛美せよ。

 

 147:13 主はあなたの城門のかんぬきを堅固にし/あなたの中に住む子らを祝福してくださる。

 

 147:14 あなたの国境に平和を置き/あなたを最良の麦に飽かせてくださる。

 

 147:15 主は仰せを地に遣わされる。御言葉は速やかに走る。

 

 147:16 羊の毛のような雪を降らせ/灰のような霜をまき散らし

 

 147:17 氷塊をパン屑のように投げられる。誰がその冷たさに耐ええよう。

 

 147:18 御言葉を遣わされれば、それは溶け/息を吹きかけられれば、流れる水となる。

 

 147:19 主はヤコブに御言葉を/イスラエルに掟と裁きを告げられる。

 

 

 147:20 どの国に対しても/このように計らわれたことはない。彼らは主の裁きを知りえない。ハレルヤ。

146編

 

 146:1 ハレルヤ。わたしの魂よ、主を賛美せよ。

 

 146:2 命のある限り、わたしは主を賛美し/長らえる限り/わたしの神にほめ歌をうたおう。

 

 146:3 君侯に依り頼んではならない。人間には救う力はない。

 

 146:4 霊が人間を去れば/人間は自分の属する土に帰り/その日、彼の思いも滅びる。

 

 146:5 いかに幸いなことか/ヤコブの神を助けと頼み/主なるその神を待ち望む人

 

 146:6 天地を造り/海とその中にあるすべてのものを造られた神を。とこしえにまことを守られる主は

 

 146:7 虐げられている人のために裁きをし/飢えている人にパンをお与えになる。主は捕われ人を解き放ち

 

 146:8 主は見えない人の目を開き/主はうずくまっている人を起こされる。主は従う人を愛し

 

 146:9 主は寄留の民を守り/みなしごとやもめを励まされる。しかし主は、逆らう者の道をくつがえされる。

 

 

 146:10 主はとこしえに王。シオンよ、あなたの神は代々に王。ハレルヤ。

145編

 

 (アルファベットによる詩)

 

 145:1 【賛美。ダビデの詩。】わたしの王、神よ、あなたをあがめ/世々限りなく御名をたたえます。

 

 145:2 絶えることなくあなたをたたえ/世々限りなく御名を賛美します。

 

 145:3 大いなる主、限りなく賛美される主/大きな御業は究めることもできません。

 

 145:4 人々が、代々に御業をほめたたえ/力強い御業を告げ知らせますように。

 

 145:5 あなたの輝き、栄光と威光/驚くべき御業の数々をわたしは歌います。

 

 145:6 人々が恐るべき御力について語りますように。大きな御業をわたしは数え上げます。

 

 145:7 人々が深い御恵みを語り継いで記念とし/救いの御業を喜び歌いますように。

 

 145:8 主は恵みに富み、憐れみ深く/忍耐強く、慈しみに満ちておられます。

 

 145:9 主はすべてのものに恵みを与え/造られたすべてのものを憐れんでくださいます。

 

 145:10 主よ、造られたものがすべて、あなたに感謝し/あなたの慈しみに生きる人があなたをたたえ

 

 145:11 あなたの主権の栄光を告げ/力強い御業について語りますように。

 

 145:12 その力強い御業と栄光を/主権の輝きを、人の子らに示しますように。

 

 145:13 あなたの主権はとこしえの主権/あなたの統治は代々に。

 

 145:14 主は倒れようとする人をひとりひとり支え/うずくまっている人を起こしてくださいます。

 

 145:15 ものみながあなたに目を注いで待ち望むと/あなたはときに応じて食べ物をくださいます。

 

 145:16 すべて命あるものに向かって御手を開き/望みを満足させてくださいます。

 

 145:17 主の道はことごとく正しく/御業は慈しみを示しています。

 

 145:18 主を呼ぶ人すべてに近くいまし/まことをもって呼ぶ人すべてに近くいまし

 

 145:19 主を畏れる人々の望みをかなえ/叫びを聞いて救ってくださいます。

 

 145:20 主を愛する人は主に守られ/主に逆らう者はことごとく滅ぼされます。

 

 

 145:21 わたしの口は主を賛美します。すべて肉なるものは/世々限りなく聖なる御名をたたえます。

144編

 

 144:1 【ダビデの詩。】主をたたえよ、わたしの岩を/わたしの手に闘うすべを/指に戦するすべを教えてくださる方を

 

 144:2 わたしの支え、わたしの砦、砦の塔/わたしの逃れ場、わたしの盾、避けどころ/諸国の民をわたしに服従させてくださる方を。

 

 144:3 主よ、人間とは何ものなのでしょう/あなたがこれに親しまれるとは。人の子とは何ものなのでしょう/あなたが思いやってくださるとは。

 

 144:4 人間は息にも似たもの/彼の日々は消え去る影。

 

 144:5 主よ、天を傾けて降り/山々に触れ、これに煙を上げさせてください。

 

 144:6 飛び交う稲妻/うなりを上げる矢を放ってください。

 

 144:7 高い天から御手を遣わしてわたしを解き放ち/大水から、異邦人の手から助け出してください。

 

 144:8 彼らの口はむなしいことを語り/彼らの右の手は欺きを行う右の手です。

 

 144:9 神よ、あなたに向かって新しい歌をうたい/十弦の琴をもってほめ歌をうたいます。

 

 144:10 あなたは王たちを救い/僕ダビデを災いの剣から解き放ってくださいます。

 

 144:11 わたしを解き放ち/異邦人の手から助け出してください。彼らの口はむなしいことを語り/彼らの右の手は欺きを行う右の手です。

 

 144:12 わたしたちの息子は皆/幼いときから大事に育てられた苗木。娘は皆、宮殿の飾りにも似た/色とりどりの彫り物。

 

 144:13 わたしたちの倉は/さまざまな穀物で満たされている。羊の群れは野に、幾千幾万を数え

 

 144:14 牛はすべて、肥えている。わたしたちの都の広場には/破れも捕囚も叫び声もない。

 

 144:15 いかに幸いなことか、このような民は。いかに幸いなことか/主を神といただく民は。

 

 

143編

 

 143:1 【賛歌。ダビデの詩。】主よ、わたしの祈りをお聞きください。嘆き祈る声に耳を傾けてください。あなたのまこと、恵みの御業によって/わたしに答えてください。

 

 143:2 あなたの僕を裁きにかけないでください。御前に正しいと認められる者は/命あるものの中にはいません。

 

 143:3 敵はわたしの魂に追い迫り/わたしの命を地に踏みにじり/とこしえの死者と共に/闇に閉ざされた国に住まわせようとします。

 

 143:4 わたしの霊はなえ果て/心は胸の中で挫けます。

 

 143:5 わたしはいにしえの日々を思い起こし/あなたのなさったことをひとつひとつ思い返し/御手の業を思いめぐらします。

 

 143:6 あなたに向かって両手を広げ/渇いた大地のようなわたしの魂を/あなたに向けます。〔セラ

 

 143:7 主よ、早く答えてください/わたしの霊は絶え入りそうです。御顔をわたしに隠さないでください。わたしはさながら墓穴に下る者です。

 

 143:8 朝にはどうか、聞かせてください/あなたの慈しみについて。あなたにわたしは依り頼みます。行くべき道を教えてください/あなたに、わたしの魂は憧れているのです。

 

 143:9 主よ、敵からわたしを助け出してください。御もとにわたしは隠れます。

 

 143:10 御旨を行うすべを教えてください。あなたはわたしの神。恵み深いあなたの霊によって/安らかな地に導いてください。

 

 143:11 主よ、御名のゆえに、わたしに命を得させ/恵みの御業によって/わたしの魂を災いから引き出してください。

 

 

 143:12 あなたの慈しみのゆえに、敵を絶やしてください。わたしの魂を苦しめる者を/ことごとく滅ぼしてください。わたしはあなたの僕なのですから。

142編

 

 142:1 【マスキール。ダビデの詩。ダビデが洞穴にいたとき。祈り。】

 

 142:2 声をあげ、主に向かって叫び/声をあげ、主に向かって憐れみを求めよう。

 

 142:3 御前にわたしの悩みを注ぎ出し/御前に苦しみを訴えよう。

 

 142:4 わたしの霊がなえ果てているとき/わたしがどのような道に行こうとするか/あなたはご存じです。その道を行けば/そこには罠が仕掛けられています。

 

 142:5 目を注いで御覧ください。右に立ってくれる友もなく/逃れ場は失われ/命を助けようとしてくれる人もありません。

 

 142:6 主よ、あなたに向かって叫び、申します/「あなたはわたしの避けどころ/命あるものの地で/わたしの分となってくださる方」と。

 

 142:7 わたしの叫びに耳を傾けてください。わたしは甚だしく卑しめられています。迫害する者から助け出してください。彼らはわたしよりも強いのです。

 

 

 142:8 わたしの魂を枷から引き出してください。あなたの御名に感謝することができますように。主に従う人々がわたしを冠としますように。あなたがわたしに報いてくださいますように。

141編

 

 141:1 【賛歌。ダビデの詩。】主よ、わたしはあなたを呼びます。速やかにわたしに向かい/あなたを呼ぶ声に耳を傾けてください。

 

 141:2 わたしの祈りを御前に立ち昇る香りとし/高く上げた手を/夕べの供え物としてお受けください。

 

 141:3 主よ、わたしの口に見張りを置き/唇の戸を守ってください。

 

 141:4 わたしの心が悪に傾くのを許さないでください。悪を行う者らと共にあなたに逆らって/悪事を重ねることのありませんように。彼らの与える好餌にいざなわれませんように。

 

 141:5 主に従う人がわたしを打ち/慈しみをもって戒めてくれますように。わたしは油で頭を整えることもしません/彼らの悪のゆえに祈りをささげている間は。

 

 141:6 彼らの支配者がことごとく/岩の傍らに投げ落とされますように。彼らはわたしの言葉を聞いて喜んだのです。

 

 141:7 「あたかも地を裂き、地を割ったかのように/わたしたちの骨は陰府の口に散らされている。」

 

 141:8 主よ、わたしの神よ、わたしの目をあなたに向け/あなたを避けどころとします。わたしの魂をうつろにしないでください。

 

 141:9 どうか、わたしをお守りください。わたしに対して仕掛けられた罠に/悪を行う者が掘った落とし穴に陥りませんように。

 

 

 141:10 主に逆らう者が皆、主の網にかかり/わたしは免れることができますように。

 

140編

 

 140:1 【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】

 

 140:2 主よ、さいなむ者からわたしを助け出し/不法の者から救い出してください。

 

 140:3 彼らは心に悪事を謀り/絶え間なく戦いを挑んできます。

 

 140:4 舌を蛇のように鋭くし/蝮の毒を唇に含んでいます。〔セラ

 

 140:5 主よ、主に逆らう者の手からわたしを守り/不法の者から救い出してください/わたしの歩みを突き落とそうと謀っている者から。

 

 140:6 傲慢な者がわたしに罠を仕掛け/綱や網を張りめぐらし/わたしの行く道に落とし穴を掘っています。〔セラ

 

 140:7 主にわたしは申します/「あなたはわたしの神」と。主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。

 

 140:8 主よ、わたしの神よ、救いの力よ/わたしが武器を執る日/先頭に立ってわたしを守ってください。

 

 140:9 主よ/主に逆らう者に欲望を満たすことを許さず/たくらみを遂げさせず/誇ることを許さないでください。〔セラ

 

 140:10 わたしを包囲する者は/自分の唇の毒を頭にかぶるがよい。

 

 140:11 火の雨がその上に降り注ぎ/泥沼に沈められ/再び立ち上がることのないように。

 

 140:12 舌を操る者はこの地に固く立つことなく/不法の者は災いに捕えられ/追い立てられるがよい。

 

 140:13 わたしは知っています/主は必ず、貧しい人の訴えを取り上げ/乏しい人のために裁きをしてくださることを。

 

 

 140:14 主に従う人は御名に感謝をささげ/正しい人は/御前に座ることができるでしょう。

139編

 

 139:1 【指揮者によって。ダビデの詩。賛歌。】主よ、あなたはわたしを究め/わたしを知っておられる。

 

 139:2 座るのも立つのも知り/遠くからわたしの計らいを悟っておられる。

 

 139:3 歩くのも伏すのも見分け/わたしの道にことごとく通じておられる。

 

 139:4 わたしの舌がまだひと言も語らぬさきに/主よ、あなたはすべてを知っておられる。

 

 139:5 前からも後ろからもわたしを囲み/御手をわたしの上に置いていてくださる。

 

 139:6 その驚くべき知識はわたしを超え/あまりにも高くて到達できない。

 

 139:7 どこに行けば/あなたの霊から離れることができよう。どこに逃れれば、御顔を避けることができよう。

 

 139:8 天に登ろうとも、あなたはそこにいまし/陰府に身を横たえようとも/見よ、あなたはそこにいます。

 

 139:9 曙の翼を駆って海のかなたに行き着こうとも

 

 139:10 あなたはそこにもいまし/御手をもってわたしを導き/右の御手をもってわたしをとらえてくださる。

 

 139:11 わたしは言う。「闇の中でも主はわたしを見ておられる。夜も光がわたしを照らし出す。」

 

 139:12 闇もあなたに比べれば闇とは言えない。夜も昼も共に光を放ち/闇も、光も、変わるところがない。

 

 139:13 あなたは、わたしの内臓を造り/母の胎内にわたしを組み立ててくださった。

 

 139:14 わたしはあなたに感謝をささげる。わたしは恐ろしい力によって/驚くべきものに造り上げられている。御業がどんなに驚くべきものか/わたしの魂はよく知っている。

 

 139:15 秘められたところでわたしは造られ/深い地の底で織りなされた。あなたには、わたしの骨も隠されてはいない。

 

 139:16 胎児であったわたしをあなたの目は見ておられた。わたしの日々はあなたの書にすべて記されている/まだその一日も造られないうちから。

 

 139:17 あなたの御計らいは/わたしにとっていかに貴いことか。神よ、いかにそれは数多いことか。

 

 139:18 数えようとしても、砂の粒より多く/その果てを極めたと思っても/わたしはなお、あなたの中にいる。

 

 139:19 どうか神よ、逆らう者を打ち滅ぼしてください。わたしを離れよ、流血を謀る者。

 

 139:20 たくらみをもって御名を唱え/あなたの町々をむなしくしてしまう者。

 

 139:21 主よ、あなたを憎む者をわたしも憎み/あなたに立ち向かう者を忌むべきものとし

 

 139:22 激しい憎しみをもって彼らを憎み/彼らをわたしの敵とします。

 

 139:23 神よ、わたしを究め/わたしの心を知ってください。わたしを試し、悩みを知ってください。

 

 139:24 御覧ください/わたしの内に迷いの道があるかどうかを。どうか、わたしを/とこしえの道に導いてください。

 

138編

 

 138:1 【ダビデの詩。】わたしは心を尽くして感謝し/神の御前でほめ歌をうたいます。

 

 138:2 聖なる神殿に向かってひれ伏し/あなたの慈しみとまことのゆえに/御名に感謝をささげます。その御名のすべてにまさって/あなたは仰せを大いなるものとされました。

 

 138:3 呼び求めるわたしに答え/あなたは魂に力を与え/解き放ってくださいました。

 

 138:4 地上の王は皆、あなたに感謝をささげます。あなたの口から出る仰せを彼らは聞きました。

 

 138:5 主の道について彼らは歌うでしょう/主の大いなる栄光を。

 

 138:6 主は高くいましても/低くされている者を見ておられます。遠くにいましても/傲慢な者を知っておられます。

 

 138:7 わたしが苦難の中を歩いているときにも/敵の怒りに遭っているときにも/わたしに命を得させてください。御手を遣わし、右の御手でお救いください。

 

 

 138:8 主はわたしのために/すべてを成し遂げてくださいます。主よ、あなたの慈しみが/とこしえにありますように。御手の業をどうか放さないでください。

137編

 

 137:1 バビロンの流れのほとりに座り/シオンを思って、わたしたちは泣いた。

 

 137:2 竪琴は、ほとりの柳の木々に掛けた。

 

 137:3 わたしたちを捕囚にした民が/歌をうたえと言うから/わたしたちを嘲る民が、楽しもうとして/「歌って聞かせよ、シオンの歌を」と言うから。

 

 137:4 どうして歌うことができようか/主のための歌を、異教の地で。

 

 137:5 エルサレムよ/もしも、わたしがあなたを忘れるなら/わたしの右手はなえるがよい。

 

 137:6 わたしの舌は上顎にはり付くがよい/もしも、あなたを思わぬときがあるなら/もしも、エルサレムを/わたしの最大の喜びとしないなら。

 

 137:7 主よ、覚えていてください/エドムの子らを/エルサレムのあの日を/彼らがこう言ったのを/「裸にせよ、裸にせよ、この都の基まで。」

 

 137:8 娘バビロンよ、破壊者よ/いかに幸いなことか/お前がわたしたちにした仕打ちを/お前に仕返す者

 

 137:9 お前の幼子を捕えて岩にたたきつける者は。

 

 

136編

 

 136:1 恵み深い主に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:2 神の中の神に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:3 主の中の主に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:4 ただひとり/驚くべき大きな御業を行う方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:5 英知をもって天を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:6 大地を水の上に広げた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:7 大きな光を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:8 昼をつかさどる太陽を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:9 夜をつかさどる月と星を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:10 エジプトの初子を討った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:11 イスラエルをそこから導き出した方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:12 力強い手と腕を伸ばして導き出した方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:13 葦の海を二つに分けた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:14 イスラエルにその中を通らせた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:15 ファラオとその軍勢を/葦の海に投げ込んだ方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:16 イスラエルの民に荒れ野を行かせた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:17 強大な王たちを討った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:18 力ある王たちを滅ぼした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:19 アモリ人の王シホンを滅ぼした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:20 バシャンの王オグを滅ぼした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:21 彼らの土地を嗣業として与えた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:22 僕イスラエルの嗣業とした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:23 低くされたわたしたちを/御心に留めた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:24 敵からわたしたちを奪い返した方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 136:25 すべて肉なるものに糧を与える方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 

 136:26 天にいます神に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

135編

 

 135:1 ハレルヤ。賛美せよ、主の御名を/賛美せよ、主の僕らよ

 

 135:2 主の家に/わたしたちの神の家の庭に居並ぶ人々よ。

 

 135:3 主を賛美せよ、恵み深い主を。喜ばしい御名をほめ歌え。

 

 135:4 主はヤコブを御自分のために選び/イスラエルを御自分の宝とされた。

 

 135:5 わたしは確かに知った/主は大いなる方/わたしたちの主は、どの神にもまさって大いなる方。

 

 135:6 天において、地において/海とすべての深淵において/主は何事をも御旨のままに行われる。

 

 135:7 地の果てに雨雲を湧き上がらせ/稲妻を放って雨を降らせ/風を倉から送り出される。

 

 135:8 主はエジプトの初子をことごとく/人の子も家畜の子も撃ち

 

 135:9 エジプト中に、しるしと奇跡を送られた/ファラオとその家臣すべてに対して。

 

 135:10 主は多くの国を撃ち、強大な王らを倒された

 

 135:11 アモリ人の王シホン、バシャンの王オグを/カナンの王国をことごとく。

 

 135:12 彼らの領地を嗣業として/嗣業として御自分の民イスラエルに与えられた。

 

 135:13 主よ、御名はとこしえに。主よ、御名の記念は代々に。

 

 135:14 主は御自分の民の裁きを行い/僕らを力づけられる。

 

 135:15 国々の偶像は金や銀にすぎず/人間の手が造ったもの。

 

 135:16 口があっても話せず/目があっても見えない。

 

 135:17 耳があっても聞こえず/鼻と口には息が通わない。

 

 135:18 偶像を造り、それに依り頼む者は/皆、偶像と同じようになる。

 

 135:19 イスラエルの家よ、主をたたえよ。アロンの家よ、主をたたえよ。

 

 135:20 レビの家よ、主をたたえよ。主を畏れる人よ、主をたたえよ。

 

 

 135:21 シオンから、主をたたえよ/エルサレムにいます主を。ハレルヤ。

134編

 

 134:1 【都に上る歌。】主の僕らよ、こぞって主をたたえよ。夜ごと、主の家にとどまる人々よ

 

 134:2 聖所に向かって手を上げ、主をたたえよ。

 

 

 134:3 天地を造られた主が/シオンからあなたを祝福してくださるように。

 

133編

 

 133:1 【都に上る歌。ダビデの詩。】見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。

 

 133:2 かぐわしい油が頭に注がれ、ひげに滴り/衣の襟に垂れるアロンのひげに滴り

 

 

 133:3 ヘルモンにおく露のように/シオンの山々に滴り落ちる。シオンで、主は布告された/祝福と、とこしえの命を。

132編

 

 132:1 【都に上る歌。】主よ、御心に留めてください/ダビデがいかに謙虚にふるまったかを。

 

 132:2 彼は主に誓い/ヤコブの勇者である神に願をかけました。

 

 132:3 「わたしは決してわたしの家に、天幕に入らず/わたしの寝室に、寝床に上らず

 

 132:4 わたしの目に眠りを与えず/まぶたにまどろむことを許すまい

 

 132:5 主のために一つの場所を見いだし/ヤコブの勇者である神のために/神のいますところを定めるまでは。」

 

 132:6 見よ、わたしたちは聞いた/それがエフラタにとどまっていると。ヤアルの野でわたしたちはそれを見いだした。

 

 132:7 わたしたちは主のいます所に行き/御足を置かれる所に向かって伏し拝もう。

 

 132:8 主よ、立ち上がり/あなたの憩いの地にお進みください/あなた御自身も、そして御力を示す神の箱も。

 

 132:9 あなたに仕える祭司らは正義を衣としてまとい/あなたの慈しみに生きる人々は/喜びの叫びをあげるでしょう。

 

 132:10 ダビデはあなたの僕/あなたが油注がれたこの人を/決してお見捨てになりませんように。

 

 132:11 主はダビデに誓われました。それはまこと。思い返されることはありません。「あなたのもうけた子らの中から/王座を継ぐ者を定める。

 

 132:12 あなたの子らがわたしの契約と/わたしが教える定めを守るなら/彼らの子らも、永遠に/あなたの王座につく者となる。」

 

 132:13 主はシオンを選び/そこに住むことを定められました。

 

 132:14 「これは永遠にわたしの憩いの地。ここに住むことをわたしは定める。

 

 132:15 シオンの食糧を豊かに祝福し/乏しい者に飽きるほどのパンを与えよう。

 

 132:16 祭司らには、救いを衣としてまとわせる。わたしの慈しみに生きる人は/喜びの叫びを高くあげるであろう。

 

 132:17 ダビデのために一つの角をそこに芽生えさせる。わたしが油を注いだ者のために一つの灯を備える。

 

 

 132:18 彼の敵には、恥を衣としてまとわせる。王冠はダビデの上に花開くであろう。」

131編

 

 131:1 【都に上る歌。ダビデの詩。】主よ、わたしの心は驕っていません。わたしの目は高くを見ていません。大き過ぎることを/わたしの及ばぬ驚くべきことを、追い求めません。

 

 131:2 わたしは魂を沈黙させます。わたしの魂を、幼子のように/母の胸にいる幼子のようにします。

  

 131:3 イスラエルよ、主を待ち望め。今も、そしてとこしえに。

 

130編

 

 130:1 【都に上る歌。】深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます。

 

 130:2 主よ、この声を聞き取ってください。嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。

 

 130:3 主よ、あなたが罪をすべて心に留められるなら/主よ、誰が耐ええましょう。

 

 130:4 しかし、赦しはあなたのもとにあり/人はあなたを畏れ敬うのです。

 

 130:5 わたしは主に望みをおき/わたしの魂は望みをおき/御言葉を待ち望みます。

 

 130:6 わたしの魂は主を待ち望みます/見張りが朝を待つにもまして/見張りが朝を待つにもまして。

 

 130:7 イスラエルよ、主を待ち望め。慈しみは主のもとに/豊かな贖いも主のもとに。

 

 

 130:8 主は、イスラエルを/すべての罪から贖ってくださる。

129

 

 129:1 【都に上る歌。】イスラエルは言うがよい。「わたしが若いときから/彼らはわたしを苦しめ続けたが

 

 129:2 わたしが若いときから/彼らはわたしを苦しめ続けたが/彼らはわたしを圧倒できなかった。

 

 129:3 耕す者はわたしの背を耕し/畝を長く作った。」

 

 129:4 主は正しい。主に逆らう者の束縛を断ち切ってくださる。

 

 129:5 シオンを憎む者よ、皆恥を受けて退け。

 

 129:6 抜かれる前に枯れる屋根の草のようになれ。

 

 129:7 刈り入れても手を満たすことはないように。穂を束ねてもふところを満たすことはないように。

 

 

 129:8 傍らを通る者が/「主はあなたがたを祝福される。わたしたちも主の御名によって/あなたがたを祝福する」と言わないように。

128編

 

 128:1 【都に上る歌。】いかに幸いなことか/主を畏れ、主の道に歩む人よ。

 

 128:2 あなたの手が労して得たものはすべて/あなたの食べ物となる。あなたはいかに幸いなことか/いかに恵まれていることか。

 

 128:3 妻は家の奥にいて、豊かな房をつけるぶどうの木。食卓を囲む子らは、オリーブの若木。

 

 128:4 見よ、主を畏れる人はこのように祝福される。

 

 128:5 シオンから/主があなたを祝福してくださるように。命のある限りエルサレムの繁栄を見

 

 

 128:6 多くの子や孫を見るように。イスラエルに平和。

 

127編

 

 127:1 【都に上る歌。ソロモンの詩。】主御自身が建ててくださるのでなければ/家を建てる人の労苦はむなしい。主御自身が守ってくださるのでなければ/町を守る人が目覚めているのもむなしい。

 

 127:2 朝早く起き、夜おそく休み/焦慮してパンを食べる人よ/それは、むなしいことではないか/主は愛する者に眠りをお与えになるのだから。

 

 127:3 見よ、子らは主からいただく嗣業。胎の実りは報い。

 

 127:4 若くて生んだ子らは、勇士の手の中の矢。

 

 127:5 いかに幸いなことか/矢筒をこの矢で満たす人は。町の門で敵と論争するときも/恥をこうむることはない。

 

 

126編

 

 126:1 【都に上る歌。】主がシオンの捕われ人を連れ帰られると聞いて/わたしたちは夢を見ている人のようになった。

 

 126:2 そのときには、わたしたちの口に笑いが/舌に喜びの歌が満ちるであろう。そのときには、国々も言うであろう/「主はこの人々に、大きな業を成し遂げられた」と。

 

 126:3 主よ、わたしたちのために/大きな業を成し遂げてください。わたしたちは喜び祝うでしょう。

 

 126:4 主よ、ネゲブに川の流れを導くかのように/わたしたちの捕われ人を連れ帰ってください。

 

 126:5 涙と共に種を蒔く人は/喜びの歌と共に刈り入れる。

 

 

 126:6 種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は/束ねた穂を背負い/喜びの歌をうたいながら帰ってくる。

125編

 

 125:1 【都に上る歌。】主に依り頼む人は、シオンの山。揺らぐことなく、とこしえに座る。

 

 125:2 山々はエルサレムを囲み/主は御自分の民を囲んでいてくださる/今も、そしてとこしえに。

 

 125:3 主に従う人に割り当てられた地に/主に逆らう者の笏が置かれることのないように。主に従う人が悪に手を伸ばすことのないように。

 

 125:4 主よ、良い人、心のまっすぐな人を/幸せにしてください。

 

 125:5 よこしまな自分の道にそれて行く者を/主よ、悪を行う者と共に追い払ってください。イスラエルの上に平和がありますように。

 

 

124編

 

 124:1 【都に上る歌。ダビデの詩。】イスラエルよ、言え。「主がわたしたちの味方でなかったなら

 

 124:2 主がわたしたちの味方でなかったなら/わたしたちに逆らう者が立ったとき

 

 124:3 そのとき、わたしたちは生きながら/敵意の炎に呑み込まれていたであろう。

 

 124:4 そのとき、大水がわたしたちを押し流し/激流がわたしたちを越えて行ったであろう。

 

 124:5 そのとき、わたしたちを越えて行ったであろう/驕り高ぶる大水が。」

 

 124:6 主をたたえよ。主はわたしたちを敵の餌食になさらなかった。

 

 124:7 仕掛けられた網から逃れる鳥のように/わたしたちの魂は逃れ出た。網は破られ、わたしたちは逃れ出た。

 

 

 124:8 わたしたちの助けは/天地を造られた主の御名にある。

123編

 

 123:1 【都に上る歌。】目を上げて、わたしはあなたを仰ぎます/天にいます方よ。

 

 123:2 御覧ください、僕が主人の手に目を注ぎ/はしためが女主人の手に目を注ぐように/わたしたちは、神に、わたしたちの主に目を注ぎ/憐れみを待ちます。

 

 123:3 わたしたちを憐れんでください。主よ、わたしたちを憐れんでください。わたしたちはあまりにも恥に飽かされています。

 

 123:4 平然と生きる者らの嘲笑に/傲然と生きる者らの侮りに/わたしたちの魂はあまりにも飽かされています。

 

 

122編

 

 122:1 【都に上る歌。ダビデの詩。】主の家に行こう、と人々が言ったとき/わたしはうれしかった。

 

 122:2 エルサレムよ、あなたの城門の中に/わたしたちの足は立っている。

 

 122:3 エルサレム、都として建てられた町。そこに、すべては結び合い

 

 122:4 そこに、すべての部族、主の部族は上って来る。主の御名に感謝をささげるのはイスラエルの定め。

 

 122:5 そこにこそ、裁きの王座が/ダビデの家の王座が据えられている。

 

 122:6 エルサレムの平和を求めよう。「あなたを愛する人々に平安があるように。

 

 122:7 あなたの城壁のうちに平和があるように。あなたの城郭のうちに平安があるように。」

 

 122:8 わたしは言おう、わたしの兄弟、友のために。「あなたのうちに平和があるように。」

 

 

 122:9 わたしは願おう/わたしたちの神、主の家のために。「あなたに幸いがあるように。」

121編

 

 121:1 【都に上る歌。】目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。

 

 121:2 わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。

 

 121:3 どうか、主があなたを助けて/足がよろめかないようにし/まどろむことなく見守ってくださるように。

 

 121:4 見よ、イスラエルを見守る方は/まどろむことなく、眠ることもない。

 

 121:5 主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。

 

 121:6 昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない。

 

 121:7 主がすべての災いを遠ざけて/あなたを見守り/あなたの魂を見守ってくださるように。

 

 

 121:8 あなたの出で立つのも帰るのも/主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。

120編

 

 120:1 【都に上る歌。】苦難の中から主を呼ぶと/主はわたしに答えてくださった。

 

 120:2 「主よ、わたしの魂を助け出してください/偽って語る唇から、欺いて語る舌から。」

 

 120:3 主はお前に何を与え/お前に何を加えられるであろうか/欺いて語る舌よ

 

 120:4 勇士の放つ鋭い矢よ/えにしだの炭火を付けた矢よ。

 

 120:5 わたしは不幸なことだ/メシェクに宿り、ケダルの天幕の傍らに住むとは

 

 120:6 平和を憎む者と共に/わたしの魂が久しくそこに住むとは。

 

 

 120:7 平和をこそ、わたしは語るのに/彼らはただ、戦いを語る。

119編

 

(タウ)

 119:169 主よ、わたしの叫びが御前に届きますように。御言葉をあるがままに理解させてください。

 

 119:170 わたしの嘆願が御前に達しますように。仰せのとおりにわたしを助け出してください。

 

 119:171 わたしの唇から賛美が溢れるでしょう/あなたが掟を教えてくださいますから。

 

 119:172 わたしの舌はあなたの仰せを歌うでしょう/あなたの戒めはことごとく正しいのですから。

 

 119:173 あなたの御手はわたしの助けとなるでしょう/あなたの命令を選び取ったのですから。

 

 119:174 主よ、御救いをわたしは望みます。あなたの律法はわたしの楽しみです。

 

 119:175 わたしの魂が命を得てあなたを賛美しますように。あなたの裁きがわたしを助けますように。

 

 

 119:176 わたしが小羊のように失われ、迷うとき/どうかあなたの僕を探してください。あなたの戒めをわたしは決して忘れません。

119編

 

(コフ)

 119:145 心を尽くして呼び求めます。主よ、わたしに答えてください。わたしはあなたの掟を守ります。

 

 119:146 あなたを呼びます、お救いください。わたしはあなたの定めを守ります。

 

 119:147 夜明けに先立ち、助けを求めて叫び/御言葉を待ち望みます。

 

 119:148 わたしの目は夜警に先立ち/あなたの仰せに心を砕きます。

 

 119:149 主よ、慈しみ深くわたしの声を聞き/あなたの裁きによって命を得させてください。

 

 119:150 悪だくみをもって迫害する者が近づきます。彼らはあなたの律法に遠いのです。

 

 119:151 主よ、あなたは近くいてくださいます。あなたの戒めはすべて真実です。

 

 119:152 あなたの定めを見てわたしは悟ります。それがいにしえからのものであり/あなたによってとこしえに立てられたのだ、と。

 

(レシュ)

 119:153 わたしの苦しみを顧みて助け出してください。わたしはあなたの律法を/決して忘れたことはありません。

 

 119:154 わたしに代わって争い、わたしを贖い/仰せによって命を得させてください。

 

 119:155 神に逆らう者に、救いは遠い。あなたの掟を尋ね求めないからです。

 

 119:156 主よ、あなたの憐れみは豊かです。あなたの裁きによって命を得させてください。

 

 119:157 わたしを迫害する者、苦しめる者は多いが/わたしはあなたの定めから離れません。

 

 119:158 欺く者を見れば忌むべきものと思います。彼らはあなたの仰せを守りません。

 

 119:159 御覧ください/わたしはあなたの命令を愛しています。主よ、慈しみ深く/わたしに命を得させてください。

 

 119:160 御言葉の頭はまことです。あなたはとこしえに正しく裁かれます。

 

 (シン)

 119:161 地位ある人々が理由もなく迫害しますが/わたしの心が恐れるのはあなたの御言葉だけです。

 

 119:162 仰せを受けてわたしは喜びます/多くの戦利品を得たかのように。

 

 119:163 わたしは偽りを忌むべきこととして憎み/あなたの律法を愛します。

 

 119:164 日に七たび、わたしはあなたを賛美します/あなたの正しい裁きのゆえに。

 

 119:165 あなたの律法を愛する人には豊かな平和があり/つまずかせるものはありません。

 

 119:166 主よ、わたしは御救いを仰いで待ち/あなたの戒めを実行します。

 

 119:167 わたしの魂はあなたの定めを守り/それをどこまでも愛します。

 

 

 119:168 あなたの定めと命令を守っています。わたしの道はすべて御前にあるとおりです。

119編

 

(アイン)

 119:121 わたしは正しい裁きを行います/虐げる者にわたしをまかせないでください。

 

 119:122 恵み深くあなたの僕の保証人となってください。傲慢な者がわたしを虐げませんように。

 

 119:123 御救いを待って、わたしの目は衰えました/あなたの正しい仰せを待って。

 

 119:124 慈しみ深く/あなたの僕のために計らってください。あなたの掟をわたしに教えてください。

 

 119:125 わたしはあなたの僕です。あなたが分からせてくだされば/あなたの定めを知ることができます。

 

 119:126 主の働かれるときです。人々はあなたの律法を破棄しています。

 

 119:127 それゆえ、金にまさり純金にまさって/わたしはあなたの戒めを愛します。

 

 119:128 それゆえ、あなたの命令のすべてに従って/わたしはまっすぐに歩き/偽りの道をことごとく憎みます。

 

 (ペー)

 119:129 あなたの定めは驚くべきものです。わたしの魂はそれを守ります。

 

 119:130 御言葉が開かれると光が射し出で/無知な者にも理解を与えます。

 

 119:131 わたしは口を大きく開き、渇望しています。あなたの戒めを慕い求めます。

 

 119:132 御顔をわたしに向け、憐れんでください/御名を愛する者への裁きに従って。

 

 119:133 仰せのとおり/わたしの足どりを確かなものにしてください。どのような悪もわたしを支配しませんように。

 

 119:134 虐げる者からわたしを解き放ってください。わたしはあなたの命令を守ります。

 

 119:135 御顔の光をあなたの僕の上に輝かせてください。あなたの掟を教えてください。

 

 119:136 わたしの目は川のように涙を流しています。人々があなたの律法を守らないからです。

 

 (ツァデ)

 119:137 主よ、あなたは正しく/あなたの裁きはまっすぐです。

 

 119:138 あなたは定めを与えられました。それはまことに正しく確かな定めです。

 

 119:139 わたしの熱情はわたしを滅ぼすほどです/敵があなたの御言葉を忘れ去ったからです。

 

 119:140 あなたの仰せは火で練り清められたもの。あなたの僕はそれを愛します。

 

 119:141 わたしは若く、侮られていますが/あなたの命令を決して忘れません。

 

 119:142 恵みの御業はとこしえに正しく/あなたの律法はまことです。

 

 119:143 苦難と苦悩がわたしにふりかかっていますが/あなたの戒めはわたしの楽しみです。

 

 

 119:144 あなたの定めは/とこしえに正しいのですから/わたしに理解させ、命を得させてください。

119編

 

(メム)

 119:97 わたしはあなたの律法を/どれほど愛していることでしょう。わたしは絶え間なくそれに心を砕いています。

 

 119:98 あなたの戒めは/わたしを敵よりも知恵ある者とします。それはとこしえにわたしのものです。

 

 119:99 わたしはあらゆる師にまさって目覚めた者です。あなたの定めに心を砕いているからです。

 

 119:100 長老たちにまさる英知を得させてください。わたしはあなたの命令を守ります。

 

 119:101 どのような悪の道にも足を踏み入れません。御言葉を守らせてください。

 

 119:102 あなたの裁きから離れません。あなたがわたしを教えてくださるからです。

 

 119:103 あなたの仰せを味わえば/わたしの口に蜜よりも甘いことでしょう。

 

 119:104 あなたの命令から英知を得たわたしは/どのような偽りの道をも憎みます。

 

 (ヌン)

 119:105 あなたの御言葉は、わたしの道の光/わたしの歩みを照らす灯。

 

 119:106 わたしは誓ったことを果たします。あなたの正しい裁きを守ります。

 

 119:107 わたしは甚だしく卑しめられています。主よ、御言葉のとおり/命を得させてください。

 

 119:108 わたしの口が進んでささげる祈りを/主よ、どうか受け入れ/あなたの裁きを教えてください。

 

 119:109 わたしの魂は常にわたしの手に置かれています。それでも、あなたの律法を決して忘れません。

 

 119:110 主に逆らう者がわたしに罠を仕掛けています。それでも、わたしはあなたの命令からそれません。

 

 119:111 あなたの定めはとこしえにわたしの嗣業です。それはわたしの心の喜びです。

 

 119:112 あなたの掟を行うことに心を傾け/わたしはとこしえに従って行きます。

 

 (サメク)

 119:113 心の分かれている者をわたしは憎みます。あなたの律法を愛します。

 

 119:114 あなたはわたしの隠れが、わたしの盾/御言葉をわたしは待ち望みます。

 

 119:115 悪事を謀る者よ、わたしを離れよ。わたしはわたしの神の戒めを守る。

 119:116 あなたの仰せによりすがらせ/命を得させてください。わたしの望みを裏切らないでください。

 

 119:117 わたしを支えてください/そうすればわたしは救われます。いつもあなたの掟に目を注ぎます。

 

 119:118 あなたの掟から迷い出る者は/ことごとく打ち捨てられました。彼らは欺く者、偽る者です。

 

 119:119 この地であなたに逆らう者はことごとく/金かすのように断ち滅ぼされました。それゆえわたしはあなたの定めを愛します。

 

 

 119:120 あなたを恐れてわたしの身はすくみます。あなたの裁きを畏れ敬います。

119編

 

(ヨド)

 119:73 御手がわたしを造り、固く立ててくださいました。あなたの戒めを理解させ、学ばせてください。

 

 119:74 あなたを畏れる人はわたしを見て喜びます。わたしが御言葉を待ち望んでいるからです。

 

 119:75 主よ、あなたの裁きが正しいことを/わたしは知っています。わたしを苦しめられたのは/あなたのまことのゆえです。

 

 119:76 あなたの慈しみをもって/わたしを力づけてください/あなたの僕への仰せのとおりに。

 

 119:77 御憐れみがわたしに届き/命を得させてくださいますように。あなたの律法はわたしの楽しみです。

 

 119:78 わたしを偽りによって迷わせた傲慢な者が/恥に落とされますように。わたしはあなたの命令に心を砕きます。

 

 119:79 あなたを畏れる人、あなたの定めを知る人が/わたしのもとに立ち帰りますように。

 

 119:80 わたしの心があなたの掟に照らして/無垢でありますように。そうすればわたしは恥じることがないでしょう。

 

 (カフ)

 119:81 わたしの魂は/あなたの救いを求めて絶え入りそうです。あなたの御言葉を待ち望みます。

 

 119:82 わたしの目はあなたの仰せを待って衰えました。力づけてくださるのはいつか、と申します。

 

 119:83 わたしは煙にすすけた革袋のようになっても/あなたの掟を決して忘れません。

 

 119:84 あなたの僕が長らえる日々はどれほどでしょう。わたしを迫害するものに対して/いつあなたは裁きをしてくださるのでしょう。

 

 119:85 傲慢な者はわたしに対して落とし穴を掘りました。彼らはあなたの律法に従わない者です。

 

 119:86 あなたの戒めはすべて確かです。人々は偽りをもってわたしを迫害します。わたしをお助けください。

 

 119:87 この地で人々はわたしを/絶え果てさせようとしています。どうかわたしがあなたの命令を/捨て去ることがありませんように。

 

 119:88 慈しみ深く、わたしに命を得させてください。わたしはあなたの口から出た定めを守ります。

 

 (ラメド)

 119:89 主よ、とこしえに/御言葉は天に確立しています。

 

 119:90 あなたへの信仰は代々に続き/あなたが固く立てられた地は堪えます。

 

 119:91 この日に至るまで/あなたの裁きにつき従って来た人々は/すべてあなたの僕です。

 

 119:92 あなたの律法を楽しみとしていなければ/この苦しみにわたしは滅びていたことでしょう。

 

 119:93 わたしはあなたの命令をとこしえに忘れません/それによって命を得させてくださったのですから。

 

 119:94 わたしはあなたのもの。どうかお救いください。あなたの命令をわたしは尋ね求めます。

 

 119:95 神に逆らう者はわたしを滅ぼそうと望んでいます。わたしはあなたの定めに英知を得ます。

 

 119:96 何事にも終りと果てがあるのをわたしは見ます。広大なのはあなたの戒めです。

 

 

119編

 

(ザイン)

 119:49 あなたの僕への御言葉を思い起こしてください。あなたはそれを待ち望ませておられます。

 

 119:50 あなたの仰せはわたしに命を得させるでしょう。苦しみの中でもそれに力づけられます。

 

 119:51 傲慢な者はわたしを甚だしく見下しますが/わたしはあなたの律法から離れません。

 

 119:52 あなたの裁きはとこしえに堪えることを思い/主よ、わたしは力づけられます。

 

 119:53 神に逆らう者に対する燃える怒りが/わたしを捕えています。彼らはあなたの律法を捨て去る者です。

 

 119:54 この仮の宿にあって/あなたの掟をわたしの歌とします。

 

 119:55 主よ、夜ともなれば御名を唱え/あなたの律法を守ります。

 

 119:56 あなたの命令に従うこと/それだけが、わたしのものです。

 

(ヘト)

 119:57 主はわたしに与えられた分です。御言葉を守ることを約束します。

 

 119:58 御顔が和らぐのを心を尽くして願い求めます。仰せのとおり、わたしを憐れんでください。

 

 119:59 わたしは自分の道を思い返し/立ち帰ってあなたの定めに足を向けます。

 

 119:60 わたしはためらうことなく/速やかにあなたの戒めを守ります。

 

 119:61 神に逆らう者の縄が/わたしをからめとろうとしますが/わたしはあなたの律法を決して忘れません。

 

 119:62 夜半に起きて/あなたの正しい裁きに感謝をささげます。

 

 119:63 あなたを畏れる人、あなたの命令を守る人/わたしはこのような人の友となります。

 

 119:64 主よ、この地はあなたの慈しみに満ちています。あなたの掟をわたしに教えてください。

 

 (テト)

 119:65 主よ、あなたの御言葉のとおり/あなたの僕に恵み深くお計らいください。

 

 119:66 確かな判断力と知識をもつように/わたしを教えてください。わたしはあなたの戒めを信じています。

 

 119:67 わたしは迷い出て、ついに卑しめられました。今からは、あなたの仰せを守らせてください。

 

 119:68 あなたは善なる方、すべてを善とする方。あなたの掟を教えてください。

 

 119:69 傲慢な者は偽りの薬を塗ろうとしますが/わたしは心を尽くしてあなたの命令を守ります。

 

 119:70 彼らの心は脂肪に閉ざされています。わたしはあなたの律法を楽しみとします。

 

 119:71 卑しめられたのはわたしのために良いことでした。わたしはあなたの掟を学ぶようになりました。

 

 

 119:72 あなたの口から出る律法はわたしにとって/幾千の金銀にまさる恵みです。

119編

 

(ダレト)

 119:25 わたしの魂は塵に着いています。御言葉によって、命を得させてください。

 

 119:26 わたしの道を申し述べます。わたしに答え、あなたの掟を教えてください。

 

 119:27 あなたの命令に従う道を見分けさせてください。わたしは驚くべき御業を歌います。

 

 119:28 わたしの魂は悲しんで涙を流しています。御言葉のとおり、わたしを立ち直らせてください。

 

 119:29 偽りの道をわたしから遠ざけ/憐れんで、あなたの律法をお与えください。

 

 119:30 信仰の道をわたしは選び取りました/あなたの裁きにかなうものとなりますように。

 

 119:31 主よ、あなたの定めにすがりつきます。わたしを恥に落とさないでください。

 

 119:32 あなたによって心は広くされ/わたしは戒めに従う道を走ります。

 

 (ヘー)

 119:33 主よ、あなたの掟に従う道を示してください。最後までそれを守らせてください。

 

 119:34 あなたの律法を理解させ、保たせてください。わたしは心を尽くしてそれを守ります。

 

 119:35 あなたの戒めに従う道にお導きください。わたしはその道を愛しています。

 

 119:36 不当な利益にではなく/あなたの定めに心を傾けるようにしてください。

 

 119:37 むなしいものを見ようとすることから/わたしのまなざしを移してください。あなたの道に従って/命を得ることができますように。

 

 119:38 あなたの僕に対して、仰せを成就してください。わたしはあなたを畏れ敬います。

 

 119:39 わたしの恐れる辱めが/わたしを避けて行くようにしてください。あなたは良い裁きをなさいます。

 

 119:40 御覧ください/わたしはあなたの命令を望み続けています。恵みの御業によって/命を得させてく

ださい。

 

 (ワウ)

 119:41 主よ、あなたの慈しみと救いが/仰せのとおり、わたしを訪れますように。

 

 119:42 わたしを辱めた者に答えさせてください。わたしは御言葉に依り頼んでいます。

 

 119:43 真実をわたしの口から奪わないでください。あなたの裁きを待ち望んでいます。

 

 119:44 わたしがあなたの律法を守る者でありますように/常に、そしてとこしえに。

 

 119:45 広々としたところを行き来させてください。あなたの命令を尋ね求めています。

 

 119:46 わたしは王たちの前であなたの定めを告げ/決して恥とすることはないでしょう。

 

 119:47 わたしはあなたの戒めを愛し/それを楽しみとします。

 

 

 119:48 わたしはあなたの戒めを愛し/それに向かって手を高く上げます。わたしはあなたの掟を歌います。

119編

 

(アレフ)

 119:1 いかに幸いなことでしょう/まったき道を踏み、主の律法に歩む人は。

 

 119:2 いかに幸いなことでしょう/主の定めを守り/心を尽くしてそれを尋ね求める人は。

 

 119:3 彼らは決して不正を行わず/主の道を歩みます。

 

 119:4 あなたは仰せになりました/あなたの命令を固く守るように、と。

 

 119:5 わたしの道が確かになることを願います/あなたの掟を守るために。

 

 119:6 そうなれば、あなたのどの戒めに照らしても/恥じ入ることがないでしょう。

 

 119:7 あなたの正しい裁きを学び/まっすぐな心であなたに感謝します。

 

 119:8 あなたの掟を守ります。どうか、お見捨てにならないでください。

 

 (ベト)

 119:9 どのようにして、若者は/歩む道を清めるべきでしょうか。あなたの御言葉どおりに道を保つことです。

 

 119:10 心を尽くしてわたしはあなたを尋ね求めます。あなたの戒めから/迷い出ることのないようにしてください。

 

 119:11 わたしは仰せを心に納めています/あなたに対して過ちを犯すことのないように。

 

 119:12 主よ、あなたをたたえます。あなたの掟を教えてください。

 

 119:13 あなたの口から与えられた裁きを/わたしの唇がひとつひとつ物語りますように。

 

 119:14 どのような財宝よりも/あなたの定めに従う道を喜びとしますように。

 

 119:15 わたしはあなたの命令に心を砕き/あなたの道に目を注ぎます。

 

 119:16 わたしはあなたの掟を楽しみとし/御言葉を決して忘れません。

 

 (ギメル)

 119:17 あなたの僕のためにお計らいください/わたしは命を得て、御言葉を守ります。

 

 119:18 わたしの目の覆いを払ってください/あなたの律法の驚くべき力に/わたしは目を注ぎます。

 

 119:19 この地では宿り人にすぎないわたしに/あなたの戒めを隠さないでください。

 

 119:20 あなたの裁きを望み続け/わたしの魂はやつれ果てました。

 

 119:21 呪われるべき傲慢な者をとがめてください/あなたの戒めから迷い出る者を。

 

 119:22 辱めと侮りをわたしの上から払ってください/あなたの定めを守っているのですから。

 

 119:23 地位ある人々が座に就き/わたしのことを謀っていても/あなたの僕は/あなたの掟にのみ心を砕いていますように。

 

 119:24 あなたの定めはわたしの楽しみです。わたしに良い考えを与えてくれます。

 

 

118編

 

 118:1 恵み深い主に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

 118:2 イスラエルは言え。慈しみはとこしえに。

 

 118:3 アロンの家は言え。慈しみはとこしえに。

 

 118:4 主を畏れる人は言え。慈しみはとこしえに。

 

 118:5 苦難のはざまから主を呼び求めると/主は答えてわたしを解き放たれた。

 

 118:6 主はわたしの味方、わたしは誰を恐れよう。人間がわたしに何をなしえよう。

 

 118:7 主はわたしの味方、助けとなって/わたしを憎む者らを支配させてくださる。

 

 118:8 人間に頼らず、主を避けどころとしよう。

 

 118:9 君侯に頼らず、主を避けどころとしよう。

 

 118:10 国々はこぞってわたしを包囲するが/主の御名によってわたしは必ず彼らを滅ぼす。

 

 118:11 彼らは幾重にも包囲するが/主の御名によってわたしは必ず彼らを滅ぼす。

 

 118:12 蜂のようにわたしを包囲するが/茨が燃えるように彼らは燃え尽きる。主の御名によってわたしは必ず彼らを滅ぼす。

 

 118:13 激しく攻められて倒れそうになったわたしを/主は助けてくださった。

 

 118:14 主はわたしの砦、わたしの歌。主はわたしの救いとなってくださった。

 

 118:15 御救いを喜び歌う声が主に従う人の天幕に響く。主の右の手は御力を示す。

 

 118:16 主の右の手は高く上がり/主の右の手は御力を示す。

 

 118:17 死ぬことなく、生き長らえて/主の御業を語り伝えよう。

 

 118:18 主はわたしを厳しく懲らしめられたが/死に渡すことはなさらなかった。

 

 118:19 正義の城門を開け/わたしは入って主に感謝しよう。

 

 118:20 これは主の城門/主に従う人々はここを入る。

 

 118:21 わたしはあなたに感謝をささげる/あなたは答え、救いを与えてくださった。

 

 118:22 家を建てる者の退けた石が/隅の親石となった。

 

 118:23 これは主の御業/わたしたちの目には驚くべきこと。

 

 118:24 今日こそ主の御業の日。今日を喜び祝い、喜び躍ろう。

 

 118:25 どうか主よ、わたしたちに救いを。どうか主よ、わたしたちに栄えを。

 

 118:26 祝福あれ、主の御名によって来る人に。わたしたちは主の家からあなたたちを祝福する。

 

 118:27 主こそ神、わたしたちに光をお与えになる方。祭壇の角のところまで/祭りのいけにえを綱でひいて行け。

 

 118:28 あなたはわたしの神、あなたに感謝をささげる。わたしの神よ、あなたをあがめる。

 

 

 118:29 恵み深い主に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

117編

 

 117:1 すべての国よ、主を賛美せよ。すべての民よ、主をほめたたえよ。

 

 

 117:2 主の慈しみとまことはとこしえに/わたしたちを超えて力強い。ハレルヤ

116編

 

 116:1 わたしは主を愛する。主は嘆き祈る声を聞き

 

 116:2 わたしに耳を傾けてくださる。生涯、わたしは主を呼ぼう。

 

 116:3 死の綱がわたしにからみつき/陰府の脅威にさらされ/苦しみと嘆きを前にして

 

 116:4 主の御名をわたしは呼ぶ。「どうか主よ、わたしの魂をお救いください。」

 

 116:5 主は憐れみ深く、正義を行われる。わたしたちの神は情け深い。

 

 116:6 哀れな人を守ってくださる主は/弱り果てたわたしを救ってくださる。

 

 116:7 わたしの魂よ、再び安らうがよい/主はお前に報いてくださる。

 

 116:8 あなたはわたしの魂を死から/わたしの目を涙から/わたしの足を突き落とそうとする者から/助け出してくださった。

 

 116:9 命あるものの地にある限り/わたしは主の御前に歩み続けよう。

 

 116:10 わたしは信じる/「激しい苦しみに襲われている」と言うときも

 

 116:11 不安がつのり、人は必ず欺く、と思うときも。

 

 116:12 主はわたしに報いてくださった。わたしはどのように答えようか。

 

 116:13 救いの杯を上げて主の御名を呼び

 

 116:14 満願の献げ物を主にささげよう/主の民すべての見守る前で。

 

 116:15 主の慈しみに生きる人の死は主の目に価高い。

 

 116:16 どうか主よ、わたしの縄目を解いてください。わたしはあなたの僕。わたしはあなたの僕、母もあなたに仕える者。

 

 116:17 あなたに感謝のいけにえをささげよう/主の御名を呼び

 

 116:18 主に満願の献げ物をささげよう/主の民すべての見守る前で

 

 116:19 主の家の庭で、エルサレムのただ中で。ハレルヤ。

 

 

 

115編

 

115:1 わたしたちではなく、主よ/わたしたちではなく/あなたの御名こそ、栄え輝きますように/あなたの慈しみとまことによって。

 

 115:2 なぜ国々は言うのか/「彼らの神はどこにいる」と。

 

 115:3 わたしたちの神は天にいまし/御旨のままにすべてを行われる。

 

 115:4 国々の偶像は金銀にすぎず/人間の手が造ったもの。

 

 115:5 口があっても話せず/目があっても見えない。

 

 115:6 耳があっても聞こえず/鼻があってもかぐことができない。

 

 115:7 手があってもつかめず/足があっても歩けず/喉があっても声を出せない。

 

 115:8 偶像を造り、それに依り頼む者は/皆、偶像と同じようになる。

 

 115:9 イスラエルよ、主に依り頼め。主は助け、主は盾。

 

 115:10 アロンの家よ、主に依り頼め。主は助け、主は盾。

 

 115:11 主を畏れる人よ、主に依り頼め。主は助け、主は盾。

 

 115:12 主よ、わたしたちを御心に留め/祝福してください。イスラエルの家を祝福し/アロンの家を祝福してください。

 

 115:13 主を畏れる人を祝福し/大きな人も小さな人も祝福してください。

 

 115:14 主があなたたちの数を増してくださるように/あなたたちの数を、そして子らの数を。

 

 115:15 天地の造り主、主が/あなたたちを祝福してくださるように。

 

 115:16 天は主のもの、地は人への賜物。

 

 115:17 主を賛美するのは死者ではない/沈黙の国へ去った人々ではない。

 

 

 115:18 わたしたちこそ、主をたたえよう/今も、そしてとこしえに。ハレルヤ。

114編

 

 114:1 イスラエルはエジプトを/ヤコブの家は異なる言葉の民のもとを去り

 

 114:2 ユダは神の聖なるもの/イスラエルは神が治められるものとなった。

 

 114:3 海は見て、逃げ去った。ヨルダンの流れは退いた。

 

 114:4 山々は雄羊のように/丘は群れの羊のように踊った。

 

 114:5 どうしたのか、海よ、逃げ去るとは/ヨルダンの流れよ、退くとは

 

 114:6 山々よ、雄羊のように/丘よ、群れの羊のように踊るとは。

 

 114:7 地よ、身もだえせよ、主なる方の御前に/ヤコブの神の御前に

 

 

 114:8 岩を水のみなぎるところとし/硬い岩を水の溢れる泉とする方の御前に。

113編

 

 113:1 ハレルヤ。主の僕らよ、主を賛美せよ/主の御名を賛美せよ。

 

 113:2 今よりとこしえに/主の御名がたたえられるように。

 

 113:3 日の昇るところから日の沈むところまで/主の御名が賛美されるように。

 

 113:4 主はすべての国を超えて高くいまし/主の栄光は天を超えて輝く。

 

 113:5 わたしたちの神、主に並ぶものがあろうか。主は御座を高く置き

 

 113:6 なお、低く下って天と地を御覧になる。

 

 113:7 弱い者を塵の中から起こし/乏しい者を芥の中から高く上げ

 

 113:8 自由な人々の列に/民の自由な人々の列に返してくださる。

 

 

 113:9 子のない女を家に返し/子を持つ母の喜びを与えてくださる。ハレルヤ。

112編

 

 (アルファベットによる詩)

 

 112:1 ハレルヤ。いかに幸いなことか/主を畏れる人/主の戒めを深く愛する人は。

 

 112:2 彼の子孫はこの地で勇士となり/祝福されたまっすぐな人々の世代となる。

 

 112:3 彼の家には多くの富があり/彼の善い業は永遠に堪える。

 

 112:4 まっすぐな人には闇の中にも光が昇る/憐れみに富み、情け深く、正しい光が。

 

 112:5 憐れみ深く、貸し与える人は良い人。裁きのとき、彼の言葉は支えられる。

 

 112:6 主に従う人はとこしえに揺らぐことがない。彼はとこしえに記憶される。

 

 112:7 彼は悪評を立てられても恐れない。その心は、固く主に信頼している。

 

 112:8 彼の心は堅固で恐れることなく/ついに彼は敵を支配する。

 

 112:9 貧しい人々にはふるまい与え/その善い業は永遠に堪える。彼の角は高く上げられて、栄光に輝く。

 

 

 112:10 神に逆らう者はそれを見て憤り/歯ぎしりし、力を失う。神に逆らう者の野望は滅びる。

111編

 

 (アルファベットによる詩)

 

 111:1 ハレルヤ。わたしは心を尽くして主に感謝をささげる/正しい人々の集い、会衆の中で。

 

 111:2 主の御業は大きく/それを愛する人は皆、それを尋ね求める。

 

 111:3 主の成し遂げられることは栄え輝き/恵みの御業は永遠に続く。

 

 111:4 主は驚くべき御業を記念するよう定められた。主は恵み深く憐れみに富み

 

 111:5 主を畏れる人に糧を与え/契約をとこしえに御心に留め

 

 111:6 御業の力を御自分の民に示し/諸国の嗣業を御自分の民にお与えになる。

 

 111:7 御手の業はまことの裁き/主の命令はすべて真実

 

 111:8 世々限りなく堅固に/まことをもって、まっすぐに行われる。

 

 111:9 主は御自分の民に贖いを送り/契約をとこしえのものと定められた。御名は畏れ敬うべき聖なる御名。

 

 

 111:10 主を畏れることは知恵の初め。これを行う人はすぐれた思慮を得る。主の賛美は永遠に続く。

 

110編

 

110:1 【ダビデの詩。賛歌。】わが主に賜った主の御言葉。「わたしの右の座に就くがよい。わたしはあなたの敵をあなたの足台としよう。」

 

 110:2 主はあなたの力ある杖をシオンから伸ばされる。敵のただ中で支配せよ。

 

 110:3 あなたの民は進んであなたを迎える/聖なる方の輝きを帯びてあなたの力が現れ/曙の胎から若さの露があなたに降るとき。

 

 110:4 主は誓い、思い返されることはない。「わたしの言葉に従って/あなたはとこしえの祭司/メルキゼデク(わたしの正しい王)。」

 

 110:5 主はあなたの右に立ち/怒りの日に諸王を撃たれる。

 

 110:6 主は諸国を裁き、頭となる者を撃ち/広大な地をしかばねで覆われる。

 

 

 110:7 彼はその道にあって、大河から水を飲み/頭を高く上げる。

109編

 

 109:1 【指揮者によって。ダビデの詩。賛歌。】わたしの賛美する神よ/どうか、黙していないでください。

 

 109:2 神に逆らう者の口が/欺いて語る口が、わたしに向かって開き/偽りを言う舌がわたしに語りかけます。

 

 109:3 憎しみの言葉はわたしを取り囲み/理由もなく戦いを挑んで来ます。

 

 109:4 愛しても敵意を返し/わたしが祈りをささげても

 

 109:5 その善意に対して悪意を返します。愛しても、憎みます。

 

 109:6 彼に対して逆らう者を置き/彼の右には敵対者を立たせてください。

 

 109:7 裁かれて、神に逆らう者とされますように。祈っても、罪に定められますように。

 

 109:8 彼の生涯は短くされ/地位は他人に取り上げられ

 

 109:9 子らはみなしごとなり/妻はやもめとなるがよい。

 

 109:10 子らは放浪して物乞いをするがよい。廃虚となったその家を離れ/助けを求め歩くがよい。

 

 109:11 彼のものは一切、債権者に奪われ/働きの実りは他国人に略奪されるように。

 

 109:12 慈しみを示し続ける者もいなくなり/みなしごとなった彼の子らを/憐れむ者もなくなるように。

 

 109:13 子孫は断たれ/次の代には彼らの名も消されるように。

 

 109:14 主が彼の父祖の悪をお忘れにならぬように。母の罪も消されることのないように。

 

 109:15 その悪と罪は常に主の御前にとどめられ/その名は地上から断たれるように。

 

 109:16 彼は慈しみの業を行うことに心を留めず/貧しく乏しい人々/心の挫けた人々を死に追いやった。

 

 109:17 彼は呪うことを好んだのだから/呪いは彼自身に返るように。祝福することを望まなかったのだから/祝福は彼を遠ざかるように。

 

 109:18 呪いを衣として身にまとうがよい。呪いが水のように彼のはらわたに/油のように彼の骨に染み通るように。

 

 109:19 呪いが彼のまとう衣となり/常に締める帯となるように。

 

 109:20 わたしに敵意を抱く者に対して/わたしの魂をさいなもうと語る者に対して/主はこのように報いられる。

 

 109:21 主よ、わたしの神よ/御名のために、わたしに計らい/恵み深く、慈しみによって/わたしを助けてください。

 

 109:22 わたしは貧しく乏しいのです。胸の奥で心は貫かれています。

 

 109:23 移ろい行く影のようにわたしは去ります。いなごのように払い落とされます。

 

 109:24 断食して膝は弱くなり/からだは脂肪を失い、衰えて行きます。

 

 109:25 わたしは人間の恥。彼らはわたしを見て頭を振ります。

 

 109:26 わたしの神、主よ、わたしを助けてください。慈しみによってお救いください。

 

 109:27 それが御手によることを、御計らいであることを/主よ、人々は知るでしょう。

 

 109:28 彼らは呪いますが/あなたは祝福してくださいます。彼らは反逆し、恥に落とされますが/あなたの僕は喜び祝います。

 

 109:29 わたしに敵意を抱く者は辱めを衣とし/恥を上着としてまとうでしょう。

 

 109:30 わたしはこの口をもって/主に尽きぬ感謝をささげ/多くの人の中で主を賛美します。

 

 109:31 主は乏しい人の右に立ち/死に定める裁きから救ってくださいます。

 

 

108編

 

 108:1 【歌。賛歌。ダビデの詩。】

 

 108:2 神よ、わたしの心は確かです。わたしは賛美の歌をうたいます。「わたしの誉れよ

 

 108:3 目覚めよ、竪琴よ、琴よ。わたしは曙を呼び覚まそう。」

 

 108:4 主よ、諸国の民の中でわたしはあなたに感謝し/国々の中でほめ歌をうたいます。

 

 108:5 あなたの慈しみは大きく、天に満ち/あなたのまことは大きく、雲を覆います。

 

 108:6 神よ、天の上に高くいまし/栄光を全地に輝かせてください。

 

 108:7 あなたの愛する人々が助け出されるように/右の御手でお救いください。それを我らへの答えとしてください。

 

 108:8 神は聖所から宣言された。「わたしは喜び勇んでシケムを分配しよう。スコトの野を測量しよう。

 

 108:9 ギレアドはわたしのもの/マナセもわたしのもの/エフライムはわたしの頭の兜/ユダはわたしの采配

 

 108:10 モアブはわたしのたらい。エドムにわたしの履物を投げ/ペリシテにわたしの叫びを響かせよう。」

 

 108:11 包囲された町に/誰がわたしを導いてくれるのか。エドムに、誰がわたしを先導してくれるのか。

 

 108:12 神よ、あなたは我らを突き放されたのか。神よ、あなたは/我らと共に出陣してくださらないのか。

 

 108:13 どうか我らを助け、敵からお救いください。人間の与える救いはむなしいものです。

 

 108:14 神と共に我らは力を振るいます。神が敵を踏みにじってくださいます。

 

 

107編

 

 107:1 「恵み深い主に感謝せよ/慈しみはとこしえに」と

 

 107:2 主に贖われた人々は唱えよ。主は苦しめる者の手から彼らを贖い

 

 107:3 国々の中から集めてくださった/東から西から、北から南から。

 

 107:4 彼らは、荒れ野で迷い/砂漠で人の住む町への道を見失った。

 

 107:5 飢え、渇き、魂は衰え果てた。

 

 107:6 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らを苦しみから救ってくださった。

 

 107:7 主はまっすぐな道に彼らを導き/人の住む町に向かわせてくださった。

 

 107:8 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。

 

 107:9 主は渇いた魂を飽かせ/飢えた魂を良いもので満たしてくださった。

 

 107:10 彼らは、闇と死の陰に座る者/貧苦と鉄の枷が締めつける捕われ人となった。

 

 107:11 神の仰せに反抗し/いと高き神の御計らいを侮ったからだ。

 

 107:12 主は労苦を通して彼らの心を挫かれた。彼らは倒れ、助ける者はなかった。

 

 107:13 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らの苦しみに救いを与えられた。

 

 107:14 闇と死の陰から彼らを導き出し/束縛するものを断ってくださった。

 

 107:15 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。

 

 107:16 主は青銅の扉を破り/鉄のかんぬきを砕いてくださった。

 

 107:17 彼らは、無知であり、背きと罪の道のために/屈従する身になった。

 

 107:18 どの食べ物も彼らの喉には忌むべきもので/彼らは死の門に近づいた。

 

 107:19 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らの苦しみに救いを与えられた。

 

 107:20 主は御言葉を遣わして彼らを癒し/破滅から彼らを救い出された。

 

 107:21 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。

 

 107:22 感謝のいけにえをささげ/御業を語り伝え、喜び歌え。

 

 107:23 彼らは、海に船を出し/大海を渡って商う者となった。

 

 107:24 彼らは深い淵で主の御業を/驚くべき御業を見た。

 

 107:25 主は仰せによって嵐を起こし/波を高くされたので

 

 107:26 彼らは天に上り、深淵に下り/苦難に魂は溶け

 

 107:27 酔った人のようによろめき、揺らぎ/どのような知恵も呑み込まれてしまった。

 

 107:28 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らを苦しみから導き出された。

 

 107:29 主は嵐に働きかけて沈黙させられたので/波はおさまった。

 

 107:30 彼らは波が静まったので喜び祝い/望みの港に導かれて行った。

 

 107:31 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。

 

 107:32 民の集会で主をあがめよ。長老の集いで主を賛美せよ。

 

 107:33 主は大河を荒れ野とし/水の源を乾いた地とし

 

 107:34 住む者の悪事のために/実り豊かな地を塩地とされた。

 

 107:35 主は荒れ野を湖とし/砂漠を水の源とし

 

 107:36 飢えていた人々をそこに住まわせ/人の住む町を固く立てられた。

 

 107:37 彼らは野に種を蒔き、ぶどう畑を作り/作物を実らせた。

 

 107:38 主が祝福されたので彼らは限りなく増え/家畜も減らされることはなかった。

 

 107:39 不毛、災厄、嘆きによって/彼らは減って行き、屈み込んだ。

 

 107:40 主は貴族らの上に辱めを浴びせ/道もない混沌に迷い込ませられたが

 

 107:41 乏しい人はその貧苦から高く上げ/羊の群れのような大家族とされた。

 

 107:42 正しい人はこれを見て喜び祝い/不正を行う者は口を閉ざす。

 

 

 107:43 知恵ある人は皆、これらのことを心に納め/主の慈しみに目を注ぐがよい。

106編

 

 106:1 ハレルヤ。恵み深い主に感謝せよ、慈しみはとこしえに。

 

 106:2 主の力強い御業を言葉に表し/主への賛美をことごとく告げうる者があろうか。

 

 106:3 いかに幸いなことか、裁きを守り/どのような時にも恵みの業を果たす人は。

 

 106:4 主よ、あなたが民を喜び迎えられるとき/わたしに御心を留めてください。御救いによってわたしに報いてください。

 

 106:5 あなたの選ばれた民に対する恵みを見/あなたの国が喜び祝うとき共に喜び祝い/あなたの嗣業の民と共に/誇ることができるようにしてください。

 

 106:6 わたしたちは先祖と同じく罪を犯し/不正を行い、主に逆らった。

 

 106:7 わたしたちの先祖は、エジプトで/驚くべき御業に目覚めず/豊かな慈しみに心を留めず/海辺で、葦の海のほとりで反抗した。

 

 106:8 主は、御名のために彼らを救い/力強い御業を示された。

 

 106:9 葦の海は主に叱咤されて干上がり/彼らは荒れ野を行くように深い淵を通った。

 

 106:10 主は憎む者の手から彼らを救い/敵の手から贖われた。

 

 106:11 彼らを苦しめた者はすべて水に覆われ/生き残る者はひとりもなかった。

 

 106:12 彼らは御言葉を信じ/賛美の歌をうたった。

 

 106:13 彼らはたちまち御業を忘れ去り/神の計らいを待たず

 

 106:14 荒れ野で欲望を燃やし/砂漠で神を試みた。

 

 106:15 主はその願いをかなえられたが/彼らをやせ衰えさせられた。

 

 106:16 彼らは宿営でモーセをねたみ/主の聖なる人アロンをねたんだ。

 

 106:17 地は口を開けてダタンを呑み込み/アビラムの仲間を覆った。

 

 106:18 火が彼らの仲間に向かって燃え上がり/炎が神に逆らう者を焼き尽くした。

 

 106:19 彼らはホレブで子牛の像を造り/鋳た像に向かってひれ伏した。

 

 106:20 彼らは自分たちの栄光を/草をはむ牛の像と取り替えた。

 

 106:21 彼らは自分たちを救ってくださる神を忘れた。エジプトで大いなる御業を行い

 

 106:22 ハムの地で驚くべき御業を/葦の海で恐るべき御業を/成し遂げられた方を忘れた。

 

 106:23 主は彼らを滅ぼすと言われたが/主に選ばれた人モーセは/破れを担って御前に立ち/彼らを滅ぼそうとする主の怒りをなだめた。

 

 106:24 彼らは愛すべき地を拒み/御言葉を信じなかった。

 

 106:25 それぞれの天幕でつぶやき/主の御声に聞き従わなかった。

 

 106:26 主は彼らに対して御手を上げ/荒れ野で彼らを倒された。

 

 106:27 子孫は諸国の民に倒され/国々の間に散らされることになった。

 

 106:28 彼らはバアル・ペオルを慕い/死者にささげた供え物を食べた。

 

 106:29 この行いは主の怒りを招き/疫病が彼らの間に広がった。

 

 106:30 ピネハスが立って祈ると/疫病はとどめられた。

 

 106:31 これは代々に、そしてとこしえに/ピネハスの正しい業と見なされるであろう。

 

 106:32 彼らはメリバの水のほとりで主を怒らせた。彼らをかばったモーセは不幸を負った。

 

 106:33 彼らがモーセの心を苦しめたので/彼がそれを唇にのせたからであった。

 

 106:34 主が命じられたにもかかわらず/彼らは諸国の民を滅ぼさず

 

 106:35 諸国の民と混じり合い/その行いに倣い

 

 106:36 その偶像に仕え/自分自身を罠に落とした。

 

 106:37 彼らは息子や娘を悪霊に対するいけにえとし

 

 106:38 無実なものの血を流した。カナンの偶像のいけにえとなった息子や娘の血は/この地を汚した。

 

 106:39 彼らは自分たちの行いによって汚れ/自分たちの業によって淫行に落ちた。

 

 106:40 主の怒りは民に向かって燃え上がり/御自分の嗣業の民を忌むべきものと見なし

 

 106:41 彼らを諸国の民の手に渡された。彼らを憎む者らが彼らを支配し

 

 106:42 敵が彼らを虐げ/その手によって彼らは征服された。

 

 106:43 主は幾度も彼らを助け出そうとされたが/彼らは反抗し、思うままにふるまい/自分たちの罪によって堕落した。

 

 106:44 主はなお、災いにある彼らを顧み/その叫びを聞き

 

 106:45 彼らに対する契約を思い起こし/豊かな慈しみに従って思いなおし

 

 106:46 彼らをとりこにしたすべての者が/彼らを憐れむように計らわれた。

 

 106:47 わたしたちの神、主よ、わたしたちを救い/諸国の中からわたしたちを集めてください。聖なる御名に感謝をささげ/あなたを賛美し、ほめたたえさせてください。

 

 

 106:48 イスラエルの神、主をたたえよ/世々とこしえに。民は皆、アーメンと答えよ。ハレルヤ。

105編

 

 105:1 主に感謝をささげて御名を呼べ。諸国の民に御業を示せ。

 

 105:2 主に向かって歌い、ほめ歌をうたい/驚くべき御業をことごとく歌え。

 

 105:3 聖なる御名を誇りとせよ。主を求める人よ、心に喜びを抱き

 

 105:4 主を、主の御力を尋ね求め/常に御顔を求めよ。

 

 105:5 主の成し遂げられた驚くべき御業と奇跡を/主の口から出る裁きを心に留めよ。

 

 105:6 主の僕アブラハムの子孫よ/ヤコブの子ら、主に選ばれた人々よ。

 

 105:7 主はわたしたちの神/主の裁きは全地に及ぶ。

 

 105:8 主はとこしえに契約を御心に留められる/千代に及ぼすように命じられた御言葉を

 

 105:9 アブラハムと結ばれた契約/イサクに対する誓いを。

 

 105:10 主はそれをヤコブに対する掟とし/イスラエルへのとこしえの契約として立て

 

 105:11 宣言された/「わたしはあなたにカナンの地を/嗣業として継がせよう」と。

 

 105:12 その地で、彼らはまだ数少なく/寄留の民の小さな群れで

 

 105:13 国から国へ/ひとつの王国から他の民のもとへと移って行った。

 

 105:14 主は彼らを虐げることをだれにも許さず/彼らのことを、王たちに戒めて言われた

 

 105:15 「わたしが油を注いだ人々に触れるな/わたしの預言者たちに災いをもたらすな」と。

 

 105:16 主はこの地に飢饉を呼び/パンの備えをことごとく絶やされたが

 

 105:17 あらかじめひとりの人を遣わしておかれた。奴隷として売られたヨセフ。

 

 105:18 主は、人々が彼を卑しめて足枷をはめ/首に鉄の枷をはめることを許された

 

 105:19 主の仰せが彼を火で練り清め/御言葉が実現するときまで。

 

 105:20 王は人を遣わして彼を解き放った。諸国を支配する王が彼を自由の身にし

 

 105:21 彼を王宮の頭に取り立て/財産をすべて管理させた。

 

 105:22 彼は大臣たちを思いのままに戒め/長老たちに知恵を授けた。

 

 105:23 イスラエルはエジプトに下り/ヤコブはハムの地に宿った。

 

 105:24 主は御自分の民を大いに増やし/敵よりも強くされた。

 

 105:25 主が彼らの心を変えられたので/彼らは主の民を憎み/主の僕たちを悪だくみをもって扱った。

 

 105:26 主は僕モーセを遣わし/アロンを選んで遣わされた。

 

 105:27 彼らは人々に御言葉としるしを伝え/ハムの地で奇跡を行い

 

 105:28 御言葉に逆らわなかった。主は闇を送って、地を暗くされた。

 

 105:29 主が川の水を血に変えられたので、魚は死んだ。

 

 105:30 その地には蛙が群がり、王宮の奥に及んだ。

 

 105:31 主が命じられると、あぶが発生し/ぶよが国中に満ちた。

 

 105:32 主は雨に代えて雹を降らせ/燃える火を彼らの国に下された。

 

 105:33 主はぶどうといちじくを打ち/国中の木を折られた。

 

 105:34 主が命じられると、いなごが発生し/数えきれないいなごがはい回り

 

 105:35 国中の草を食い尽くし/大地の実りを食い尽くした。

 

 105:36 主はこの国の初子をすべて撃ち/彼らの力の最初の実りをことごとく撃たれた。

 

 105:37 主は金銀を持たせて民を導き出された。どの部族にも、落伍する者はひとりもなかった。

 

 105:38 エジプトは恐怖に襲われていたから/彼らが出て行くのを喜んだ。

 

 105:39 主は雲を広げて覆いとし/火をもって夜を照らされた。

 

 105:40 民が求めると、主はうずらをもたらし/天のパンをもって彼らを満足させられた。

 

 105:41 主が岩を開かれると、水がほとばしり/大河となって、乾いた地を流れた。

 

 105:42 主は聖なる御言葉を御心に留め/僕アブラハムを御心に留められた。

 

 105:43 主は、御自分の民を喜びのうちに/選ばれた民を歓呼のうちに導き出された。

 

 105:44 主は彼らに諸国の土地を授け/多くの民の労苦の実りを継がせられた。

 

 

 105:45 それゆえ彼らは主の掟を守り/主の教えに従わなければならない。ハレルヤ。

104編

 

 104:1 わたしの魂よ、主をたたえよ。主よ、わたしの神よ、あなたは大いなる方。栄えと輝きをまとい

 

 104:2 光を衣として身を被っておられる。天を幕のように張り

 

 104:3 天上の宮の梁を水の中にわたされた。雲を御自分のための車とし/風の翼に乗って行き巡り

 

 104:4 さまざまな風を伝令とし/燃える火を御もとに仕えさせられる。

 

 104:5 主は地をその基の上に据えられた。地は、世々限りなく、揺らぐことがない。

 

 104:6 深淵は衣となって地を覆い/水は山々の上にとどまっていたが

 

 104:7 あなたが叱咤されると散って行き/とどろく御声に驚いて逃げ去った。

 

 104:8 水は山々を上り、谷を下り/あなたが彼らのために設けられた所に向かった。

 

 104:9 あなたは境を置き、水に越えることを禁じ/再び地を覆うことを禁じられた。

 

 104:10 主は泉を湧き上がらせて川とし/山々の間を流れさせられた。

 

 104:11 野の獣はその水を飲み/野ろばの渇きも潤される。

 

 104:12 水のほとりに空の鳥は住み着き/草木の中から声をあげる。

 

 104:13 主は天上の宮から山々に水を注ぎ/御業の実りをもって地を満たされる。

 

 104:14 家畜のためには牧草を茂らせ/地から糧を引き出そうと働く人間のために/さまざまな草木を生えさせられる。

 

 104:15 ぶどう酒は人の心を喜ばせ、油は顔を輝かせ/パンは人の心を支える。

 

 104:16 主の木々、主の植えられたレバノン杉は豊かに育ち

 

 104:17 そこに鳥は巣をかける。こうのとりの住みかは糸杉の梢。

 

 104:18 高い山々は野山羊のため。岩狸は岩場に身を隠す。

 

 104:19 主は月を造って季節を定められた。太陽は沈む時を知っている。

 

 104:20 あなたが闇を置かれると夜になり/森の獣は皆、忍び出てくる。

 

 104:21 若獅子は餌食を求めてほえ/神に食べ物を求める。

 

 104:22 太陽が輝き昇ると彼らは帰って行き/それぞれのねぐらにうずくまる。

 

 104:23 人は仕事に出かけ、夕べになるまで働く。

 

 104:24 主よ、御業はいかにおびただしいことか。あなたはすべてを知恵によって成し遂げられた。地はお造りになったものに満ちている。

 

 104:25 同じように、海も大きく豊かで/その中を動きまわる大小の生き物は数知れない。

 

 104:26 舟がそこを行き交い/お造りになったレビヤタンもそこに戯れる。

 

 104:27 彼らはすべて、あなたに望みをおき/ときに応じて食べ物をくださるのを待っている。

 

 104:28 あなたがお与えになるものを彼らは集め/御手を開かれれば彼らは良い物に満ち足りる。

 

 104:29 御顔を隠されれば彼らは恐れ/息吹を取り上げられれば彼らは息絶え/元の塵に返る。

 

 104:30 あなたは御自分の息を送って彼らを創造し/地の面を新たにされる。

 

 104:31 どうか、主の栄光がとこしえに続くように。主が御自分の業を喜び祝われるように。

 

 104:32 主が地を見渡されれば地は震え/山に触れられれば山は煙を上げる。

 

 104:33 命ある限り、わたしは主に向かって歌い/長らえる限り、わたしの神にほめ歌をうたおう。

 

 104:34 どうか、わたしの歌が御心にかなうように。わたしは主によって喜び祝う。

 

 

 104:35 どうか、罪ある者がこの地からすべてうせ/主に逆らう者がもはや跡を絶つように。わたしの魂よ、主をたたえよ。ハレルヤ。

103編

 

 103:1 【ダビデの詩。】わたしの魂よ、主をたたえよ。わたしの内にあるものはこぞって/聖なる御名をたたえよ。

 

 103:2 わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。

 

 103:3 主はお前の罪をことごとく赦し/病をすべて癒し

 

 103:4 命を墓から贖い出してくださる。慈しみと憐れみの冠を授け

 

 103:5 長らえる限り良いものに満ち足らせ/鷲のような若さを新たにしてくださる。

 

 103:6 主はすべて虐げられている人のために/恵みの御業と裁きを行われる。

 

 103:7 主は御自分の道をモーセに/御業をイスラエルの子らに示された。

 

 103:8 主は憐れみ深く、恵みに富み/忍耐強く、慈しみは大きい。

 

 103:9 永久に責めることはなく/とこしえに怒り続けられることはない。

 

 103:10 主はわたしたちを/罪に応じてあしらわれることなく/わたしたちの悪に従って報いられることもない。

 

 103:11 天が地を超えて高いように/慈しみは主を畏れる人を超えて大きい。

 

 103:12 東が西から遠い程/わたしたちの背きの罪を遠ざけてくださる。

 

 103:13 父がその子を憐れむように/主は主を畏れる人を憐れんでくださる。

 

 103:14 主はわたしたちを/どのように造るべきか知っておられた。わたしたちが塵にすぎないことを/御心に留めておられる。

 

 103:15 人の生涯は草のよう。野の花のように咲く。

 

 103:16 風がその上に吹けば、消えうせ/生えていた所を知る者もなくなる。

 

 103:17 主の慈しみは世々とこしえに/主を畏れる人の上にあり/恵みの御業は子らの子らに

 

 103:18 主の契約を守る人/命令を心に留めて行う人に及ぶ。

 

 103:19 主は天に御座を固く据え/主権をもってすべてを統治される。

 

 103:20 御使いたちよ、主をたたえよ/主の語られる声を聞き/御言葉を成し遂げるものよ/力ある勇士たちよ。

 

 103:21 主の万軍よ、主をたたえよ/御もとに仕え、御旨を果たすものよ。

 

 

 103:22 主に造られたものはすべて、主をたたえよ/主の統治されるところの、どこにあっても。わたしの魂よ、主をたたえよ。

102編

 

 102:1 【祈り。心挫けて、主の御前に思いを注ぎ出す貧しい人の詩。】

 

 102:2 主よ、わたしの祈りを聞いてください。この叫びがあなたに届きますように。

 

 102:3 苦難がわたしを襲う日に/御顔を隠すことなく、御耳を向け/あなたを呼ぶとき、急いで答えてください。

 

 102:4 わたしの生涯は煙となって消え去る。骨は炉のように焼ける。

 

 102:5 打ちひしがれた心は、草のように乾く。わたしはパンを食べることすら忘れた。

 

 102:6 わたしは呻き/骨は肉にすがりつき

 

 102:7 荒れ野のみみずく/廃虚のふくろうのようになった。

 

 102:8 屋根の上にひとりいる鳥のように/わたしは目覚めている。

 

 102:9 敵は絶えることなくわたしを辱め/嘲る者はわたしによって誓う。

 

 102:10 わたしはパンに代えて灰を食べ/飲み物には涙を混ぜた。

 

 102:11 あなたは怒り、憤り/わたしを持ち上げて投げ出された。

 

 102:12 わたしの生涯は移ろう影/草のように枯れて行く。

 

 102:13 主よ/あなたはとこしえの王座についておられます。御名は代々にわたって唱えられます。

 

 102:14 どうか、立ち上がって/シオンを憐れんでください。恵みのとき、定められたときが来ました。

 

 102:15 あなたの僕らは、シオンの石をどれほど望み/塵をすら、どれほど慕うことでしょう。

 

 102:16 国々は主の御名を恐れ/地上の王は皆、その栄光におののくでしょう。

 

 102:17 主はまことにシオンを再建し/栄光のうちに顕現されます。

 

 102:18 主はすべてを喪失した者の祈りを顧み/その祈りを侮られませんでした。

 

 102:19 後の世代のために/このことは書き記されねばならない。「主を賛美するために民は創造された。」

 

 102:20 主はその聖所、高い天から見渡し/大空から地上に目を注ぎ

 

 102:21 捕われ人の呻きに耳を傾け/死に定められていた人々を/解き放ってくださいました。

 

 102:22 シオンで主の御名を唱え/エルサレムで主を賛美するために

 

 102:23 諸国の民はひとつに集められ/主に仕えるために/すべての王国は集められます。

 

 102:24 わたしの力が道半ばで衰え/生涯が短くされようとしたとき

 

 102:25 わたしは言った。「わたしの神よ、生涯の半ばで/わたしを取り去らないでください。あなたの歳月は代々に続くのです。

 

 102:26 かつてあなたは大地の基を据え/御手をもって天を造られました。

 

 102:27 それらが滅びることはあるでしょう。しかし、あなたは永らえられます。すべては衣のように朽ち果てます。着る物のようにあなたが取り替えられると/すべては替えられてしまいます。

 

 102:28 しかし、あなたが変わることはありません。あなたの歳月は終ることがありません。」

 

 

 102:29 あなたの僕らの末は住むところを得/子孫は御前に固く立てられるでしょう。

101編

 

 101:1 【ダビデの詩。賛歌。】慈しみと裁きをわたしは歌い/主よ、あなたに向かって、ほめ歌います。

 

 101:2 完全な道について解き明かします。いつ、あなたは/わたしを訪れてくださるのでしょうか。わたしは家にあって/無垢な心をもって行き来します。

 

 101:3 卑しいことを目の前に置かず/背く者の行いを憎み/まつわりつくことを許さず

 

 101:4 曲がった心を退け/悪を知ることはありません。

 

 101:5 隠れて友をそしる者を滅ぼし/傲慢な目、驕る心を持つ者を許しません。

 

 101:6 わたしはこの地の信頼のおける人々に目を留め/わたしと共に座に着かせ/完全な道を歩く人を、わたしに仕えさせます。

 

 101:7 わたしの家においては/人を欺く者を座に着かせず/偽って語る者をわたしの目の前に立たせません。

 

 

 101:8 朝ごとに、わたしはこの地の逆らう者を滅ぼし/悪を行う者をことごとく、主の都から断ちます。

100編

 

 100:1 【賛歌。感謝のために。】全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。

 

 100:2 喜び祝い、主に仕え/喜び歌って御前に進み出よ。

 

 100:3 知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民/主に養われる羊の群れ。

 

 100:4 感謝の歌をうたって主の門に進み/賛美の歌をうたって主の庭に入れ。感謝をささげ、御名をたたえよ。

 

 100:5 主は恵み深く、慈しみはとこしえに/主の真実は代々に及ぶ。

 

 

 

99編

 

 99:1 主こそ王。諸国の民よ、おののけ。主はケルビムの上に御座を置かれる。地よ、震えよ。

 

 99:2 主はシオンにいまし、大いなる方。すべての民の上に高くいます。

 

 99:3 御名の大いなること、畏るべきことを告白せよ。主は聖なる方。

 

 99:4 力強い王、裁きを愛し、公平を固く定め/ヤコブに対する裁きと恵みの御業を/御自ら、成し遂げられる。

 

 99:5 我らの神、主をあがめよ。その足台に向かってひれ伏せ。主は聖なる方。

 

 99:6 主の祭司からはモーセとアロンが/御名を呼ぶ者からはサムエルが、主を呼ぶと/主は彼らに答えられた。

 

 99:7 神は雲の柱から語りかけ/彼らに掟と定めを賜り/彼らはそれを守った。

 

 99:8 我らの神、主よ、あなたは彼らに答えられた。あなたは彼らを赦す神/彼らの咎には報いる神であった。

 

 

 99:9 我らの神、主をあがめよ。その聖なる山に向かってひれ伏せ。我らの神、主は聖なる方。